そのタグを外すのは誰だ!?
「にしても、なおちゃんがねぇ、なんで? 彼氏いっぱいいるのに」
「ほっといてよ。あたしもなんでかわかんないよ」

 そう。つまり、高2で未だ処女な私。

「いいじゃん処女。処女だと、あらゆる神様と仲良くなれるし、処女じゃなきゃ乗れない幻獣だっているんだよ! ユニコーンとか、いいね! 処女! 羨ましい!」
「……みさバカにしてんでしょ」
「もういいよ、ユニコーンどうでもいいし」

 私は意気消沈で借りていた本を返すために図書館に向かった。
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