そのタグを外すのは誰だ!?
「ねぇ、ゆっこ……。どうやって押し倒されるまで持って行ったの?」

 私は彼がそこまで欲求不満だとは思えなかった。きっとゆっこが何かしたからに違いない。

 私に腕を引っ張られた彼女は、しばし私を見つめたあと、口を開いた。 

「……秘密」

 ゆっこは目を逸らし、逃げるように私から離れて行った。

 くそ。ゆっこめ。何かほかに奥の手を持ってやがるな。でも私だって、もう負けてられない。

 さっきみさが言ったように、自分で動かなきゃこの勝負勝てない!

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