地味少女の彼氏はイケメンハーフ!?
「おじゃましまーす!」
「ど、どうぞ……っ」
放課後、本当に渚くんは私の家に来た
なんだか少し緊張する……
今思えば、渚くんが家に来るのは初めてだ
「適当に座ってて
お茶でいい?」
「あぁ」
渚くんをリビングに座るように言ってから、冷蔵庫に向かった
「莉緒、親御さんは?」
「……私一人暮らしだから」
「え?
そうだったのか?」
「うん、そーだよ
言ってなかったっけ?」
お茶を渡しながら言った
「初耳」
「ははっ、ごめんごめん
もう言ったと思ってた」
少し笑いながら言う私の頬に渚くんが手を添えた
「……寂しくねぇのか?」
「大丈夫だよ
もう慣れたから」
「……慣れたとか、そんな辛いこと言うなよ」
今は一人暮らしの私より、渚くんの方が辛そうな顔をしていた