地味少女の彼氏はイケメンハーフ!?
「言いたくなかったの?」
「別にそういう訳じゃねぇよ」
「じゃあなんで?」
「だから特に理由はねぇって」
「………もういい!」
私は上げていた顔を再び俯せにした
もう!
なんでわかってくれないの?
私はただ渚くんのこと知りたいって思ってるだけなのに…
「おーい、席につけー」
気分が晴れないまま授業が始まった
授業を受けていると、だんだん気持ちが落ち着いてきた
私………なに1人でどくれてんだろ…?
渚くんは何も悪くないのに、八つ当たりして…
本当……馬鹿じゃん
自己嫌悪に陥りながら、前にいる渚くんを見つめていた
いつもなら、授業中でも後ろを向くのに一度も振り向かない
もう呆れられたかな…?
愛想尽かしちゃったかな…?
こんなマイナスにばっかり考えてもしょうがない!
とりあえず、休み時間になったらすぐ謝る!
そう決めてから、私はどうやって謝るかだけを考えていた