地味少女の彼氏はイケメンハーフ!?
「ただいまー」
「あ、兄ちゃん!
ちゃんと莉緒を送ってやったか?」
湊が真っ先に聞いてきた
「あぁ、当然だろ」
リビングのソファにどかっと座った
「お兄ちゃん」
「ん、どうした李久」
李久は俺の膝の上によじ登ってきた
「お姉ちゃんにきいたらね、本がほしいいってた」
「本?」
「うん、よくよむんだって」
本ときたか……
正直本は自分で選んで買うべきだから、プレゼントとしては不向きだよな
「他にはなんか言ってたか?」
「えーっと……
あ、じゅーがほしいっていってた!」
「じゅー?」
じゅーって何?
数字の10?
拳銃の銃…いや、これはないな
じゅーってなんだ?
あ、もしかしてジュースとか!?
って、どれも有り得ねぇ
「お兄ちゃん、すごいしゅわー」
李久は俺の眉間を指でトントンと突いた