地味少女の彼氏はイケメンハーフ!?
「あー、さっきのは嘘ついた」
「うそ?」
「さっきいた姉ちゃん達が俺に遊ぼって言ってしつこかったから」
「ふぅ~ん……
よくわかんないけど、お兄ちゃんはりくのお兄ちゃんのままがいい!」
李久はそう言って、俺の首に腕を回して抱きついてきた
もしかして、父さんがいなくなるとか思ったのかな…?
「大丈夫
父さんは父さんのままだし、俺も李久の兄ちゃんのままだから」
「うん………」
背中をポンポンと優しく叩きながら、宥めていた
「兄ちゃん見て見て!」
「兄ちゃんの言う通りにしたら、お菓子買ってくれた!」
笑顔の海と湊が来た
けど、その笑顔は李久の様子を見て、一瞬で暗くなった
「兄ちゃん、李久どうかしたの?」
「ん、大丈夫大丈夫
ちょっと勘違いしただけだから」
「李久ー、大丈夫か?」
湊が李久に声を掛けるが、顔は上げずに頷いた