地味少女の彼氏はイケメンハーフ!?
混乱している間に、唇が離れた
が、顔は未だに至近距離のままで俺の顔は莉緒の手に包まれている
「落ち着いた?」
「いや、落ち着くっていうか余計パニックなんだけど…」
パニックに陥っているのは俺だけじゃない
周りの皆も、莉緒の大胆な行動に唖然としている
「渚くん」
「あ、は、はい……」
「プレゼントありがとう
今日貰った中で1番嬉しかった」
莉緒は優しく微笑みながら言った
「本当に……ありがとう…」
「り、莉緒っ!?」
莉緒の頬には、涙が流れていた
……今までで見てきた涙で
1番綺麗だと思った…
俺は流れた涙を手で拭い、目元にキスをした
「ふっ……莉緒こそ、落ち着いた?」
「うん……」
「大丈夫?」
「うん!
それじゃ、もう乾杯しよ!」
「そうだな」
やっと莉緒から目を離すと、周りの奴らは顔を真っ赤にしながら、俺達に視線を向けていた