地味少女の彼氏はイケメンハーフ!?
晴れない心と新生活
「渚ー!!」
手を振りながら俺の元に走ってくる女
「琴実」
「ごめん、待った?」
「遅ぇ」
「ごめんってば!
気を取り直して早く行こ!
時間なくなっちゃうよっ」
そう言いながら俺の手を掴んで、どんどん歩き始める琴実
自分が遅刻してきたせいだろうが
ったく……、なんで女って奴はこう自分勝手なんだ
莉緒が誕生日から居なくなってから、2年が経った
俺は地元の大学へ進学した
新しく彼女も出来た
俺の生活は新しく一変した
でも、心は……まだ引きずっている…
莉緒のことを………
俺はそれに気付かないように、心に無理矢理蓋をしている
未だにわからない……
なんで急に俺の前から居なくなったのか…
俺はあの日のことを思い返した