地味少女の彼氏はイケメンハーフ!?
すると、俺は傍を通った女の肩を思わず掴んでしまった
「えっ!?」
その女は当然驚いて、こっちに振り返る
「あ、すいません
間違いました…」
その女は顔を真っ赤にして、小走りで中へ向かっていった
何やってんだよ俺…
これで何回目だよ…
後ろ姿が莉緒に似てる人に声かけるの……
そう思うとすぐ、ポケットに手を突っ込む
あの日から肌身離さず持ってる
莉緒の部屋の鍵……
ははっ……
どれだけ未練がましいんだよ…
女々しすぎるだろ……
頭ではわかってる…
莉緒はもう帰ってこない…
けど………
莉緒ならきっと…
そんな気持ちが捨てられない…
「お客様?」
店員の声で我に返った
「あ、すいません」
「っ////
い、いえ……」
俺が軽く笑うと、顔を真っ赤にする店員
そんな表情見ても、今はイライラするだけ