地味少女の彼氏はイケメンハーフ!?
「〜っ!!」
「今まで本当、ありがとう
もう我慢しなくていいよ
泣きたいなら、泣けよ」
「な、なん……で…っ
そ……ゆう、ことっ……いう…のよ……っ!」
奈々の目からは、次々に涙が溢れてきた
この涙は俺が我慢させてたんだと思うと、心が痛んだ
「ほん…と……は、つらかっ…た
しん……ゆう…の、あたし…に、なんに…も、いっ……てくれ…なく……て…っ!」
「わかってるよ、奈々」
宮内が奈々の背中を擦りながら言った
「それじゃ、これから莉緒ちゃんの情報が入れば、皆に報告ってことで!」
宮内がそうまとめて、話は一段落
それからは、奈々が落ち着いてから皆で出掛けた
そして、時間が遅くなってきたところで、それぞれの方向に帰った
俺は1人になると、すぐさま電話をかけた
「琴実、明日話があるんだ……」