地味少女の彼氏はイケメンハーフ!?
けじめ
「琴実、別れよう」
「え……?」
大学の昼休み
俺は中庭に呼び出して、率直に言った
「………何で?」
「いや、琴実は何も悪くないんだ
ただ、俺が悪いんだ……」
泣きそうな顔をしている琴実に、俺の心が痛む
でも、このまま関係を続けていくことの方が琴実を傷つけるから…
「俺……やっぱ、忘れられないんだ…
元カノのこと」
琴実は俯いて何も喋ろうとしない
俺はそのまま続けた
「たぶん俺……
想い続けることが怖かったんだ
だから、琴実と付き合うことで、忘れられるかもしれないっと思って付き合った
実際、琴実が忘れさせてあげるって言った時、本当に忘れるんじゃないかと思ったから」
「だけど、何も変わらなかった
だからもう決めたんだ
想い続けることを………」
「だから…「わかってた」
琴実は突然顔を上げ、俺の言葉を遮った
その目には、涙が溜まっていた