地味少女の彼氏はイケメンハーフ!?




俺には、琴実になんて声をかけていいかわからなかった…


俺は黙ってその場を去ろうと背中を向けた



「渚!
最後に聞いていい?」



俺は振り向かずに、その場に立ち止まった



「あたしと居て……楽しかった?」

「あぁ……楽しかった
琴実…ありがとう……っ!」



俺は振り向いて、自然に笑いながら言った


それだけ言うと、向き直って、歩き始めた




――――――
――――
―…



渚……

最後にその笑顔が見れただけよかった…


今まで……あたしのわがままに付き合ってくれて

ありがとう……



「盗み聞きしてないで、出てきたら?」



あたしがそういうと草が擦れる音がして、1人の男が出てきた



「盗み聞きとかいい度胸してるじゃん、和希」

「今はそんなことどうでもいいだろ」

「どうでもよくな…っ!」



あたしは和希の胸の中にいた



「仕方ねぇから、俺の胸貸してやるよ」

「っ!!
和希のくせに……なに、かっこ…つけてん………のよっ!」



あたしは和希の胸の中で、おもいっきり泣いた




< 224 / 320 >

この作品をシェア

pagetop