地味少女の彼氏はイケメンハーフ!?
俺には、琴実になんて声をかけていいかわからなかった…
俺は黙ってその場を去ろうと背中を向けた
「渚!
最後に聞いていい?」
俺は振り向かずに、その場に立ち止まった
「あたしと居て……楽しかった?」
「あぁ……楽しかった
琴実…ありがとう……っ!」
俺は振り向いて、自然に笑いながら言った
それだけ言うと、向き直って、歩き始めた
――――――
――――
―…
渚……
最後にその笑顔が見れただけよかった…
今まで……あたしのわがままに付き合ってくれて
ありがとう……
「盗み聞きしてないで、出てきたら?」
あたしがそういうと草が擦れる音がして、1人の男が出てきた
「盗み聞きとかいい度胸してるじゃん、和希」
「今はそんなことどうでもいいだろ」
「どうでもよくな…っ!」
あたしは和希の胸の中にいた
「仕方ねぇから、俺の胸貸してやるよ」
「っ!!
和希のくせに……なに、かっこ…つけてん………のよっ!」
あたしは和希の胸の中で、おもいっきり泣いた