地味少女の彼氏はイケメンハーフ!?
「お待ちしておりました、鳳様
こちらへどうぞ」
「はい」
さっきまでのちょっとアホっぽい蓮とは違い、なんかしっかりした感じになった
流石、金持ち相手だと態度が変わるんだな
感心していると、ある部屋に招かれた
「莉緒様、鳳様御一行がいらっしゃいましたよ」
ドクンッ……
やっと、莉緒に会えるのか…
やべっ……
めちゃめちゃ緊張してきた…
でも、その緊張も莉緒に会えるためのものなら、嬉しくも感じる
「いよいよ……だね」
「あぁ」
メイドさんの声にはーい、と応えた聞き慣れていた声が、ドアの向こうから聞こえた
「どうぞ、ごゆっくり」
俺達は中に入ると、ソファに座っている1人の女性の頭が見えた
そして、その女性が立ち上がり、こちらへ振り向いた
その女性は、間違いなく莉緒だった……