地味少女の彼氏はイケメンハーフ!?
―2年前
私は渚くんに手紙を書いてから、旅行カバンを持って家を出た
家の前には、迎えの車があった
「お待ちしておりました、莉緒様」
車の中から出てきた人が、後部座席のドアを開け、私はそれに少し躊躇いながら、車に乗り込んだ
それから40分ぐらい経つと目的地に着いた
東条と書かれた表札が掲げられた家に
ここは……
亡くなったお父さんの実家
案内されるがままに、家の中へ行き、応接間に入った
そこには東条家の人達が勢揃いしていた
とりあえず、空いている席に腰を掛けた
今までにないくらい、心を引き締めて
「これで全員揃ったか」
「早く始めましょ
こんな時間にするなんて、良い迷惑だわ
お肌にも悪いし…」
私の方を見ながら、文句を言ってくる女の人
この人はお父さんの妹、杏子(キョウコ)さん