地味少女の彼氏はイケメンハーフ!?

「それから、なんかすべてのことがどうでもよくなって…
女とやるようになったんだ
自分からは言わねぇけど…」

「陽介くん……」

「だからさ！
今度俺の真っ最中のとき、何も言わず逃げてね」



ははっ、と笑いながら言う陽介くん


でもその笑った顔……自分で見たことありますか？

そんな顔……してほしくないです


私は、東条の人達のことは好きではないけど…

傷ついた顔なんて……見たくないです



「陽介くん」

「ん？
もしかして呆れちゃった？」

「ちょっと止まってください」



私がそう言うと、素直に立ち止まり、こちらを向いた


私は腕を伸ばし、陽介くんの首に回して、自分の胸に抱き寄せた



「莉緒ちゃん!?」

「そんなに溜め込まないでください」

「………」

「辛かったら辛いって、言ってもいいんですよ
愚痴を言ったっていいんです
だから………
自分を見失ったりしないでください」