地味少女の彼氏はイケメンハーフ!?
「莉緒ちゃん……」
陽介くんは私の名前を呟き、背中に腕を回してきた
いやらしいとか、そういうのじゃなくて…
ただ………安心して、縋りつく子どものようだった
しばらくそうしていると、周りの道行く人達がコソコソと私達を見て話していた
「ぅわっ!
ご、ごめんなさい!
こんな道のど真ん中で!」
私は慌てて腕を離し、距離をとった
何やってんの私!!
こんな道のど真ん中で!
恥ずかしすぎる……っ
「………帰ろうか」
「は、はい…」
それからは、お互い無言で家に帰っていった
でも、それ以来私達が話をすることはなかった
私が東条の人と話すと、杏子さんが煩いから
だから、陽介くんに相談ができる人が居たのかだけが、気がかりだった……
けど、おじいさんは良い噂を聞かない、て言ってた
だから、あの時と変わってないことがわかった…