地味少女の彼氏はイケメンハーフ!?
おじいさんは………
私のことをこの家で心配してくれる唯一の人
「おじいさん……苦しいですよ」
「あぁ、悪い悪い
とりあえず、そこに座ろうか」
「はい」
私達は向かい合うように座った
ちゃんと言わないと…
私には跡は継げない……と
「おじいさん……
あの…先程の話ですが……」
「わしの……跡継ぎの話か?」
「はい……
はっきり言いますが、私にはできません
おじいさんの跡を継ぐなんて…」
私はまっすぐおじいさんの目を見て言った
「あのな莉緒
もう決めたことなんだ」
「でも!
私は東条ではありません、柏原ですから
考え直してください」
「莉緒………
わしは、昂紫(コウシ)がいない今、お前しか…
それにわしはもう……長くないんだ」
「え……」
もう……長くない…?
それって……
あと少ししか…生きられないって……こと?
私は突然の告白に、動揺を隠せないでいた