地味少女の彼氏はイケメンハーフ!?
「え……そんな…」
「だから莉緒…お願いだ
わしの跡を継いでくれんか……?」
涙が溜まってるけど、どこか強い目をしていた
でもその強い目は、すぐに不安によって消えた
私しか居ないんだ…
おじいさんの願いを
おじいさんの強がりを
知ることができるのは……
「………わかりました」
私は、おじいさんの目を見て、跡を継ぐことを決めた…
「ありがとう莉緒」
「いえ……
その言葉は、私が後継者に相応しい存在になってから言ってください」
「そうだな
それじゃあ莉緒、頑張ってくれ」
「はい……おじいさん」
この時、私は決めたんだ
東条を継ぐために、これからの人生を捧げることを……
それから2年間、おじいさんが私に家庭教師をつけ、学校には行かず、ただただ勉強をした
そのお陰で、だんだん渚くんのことを考えることが減っていった