地味少女の彼氏はイケメンハーフ!?
「うーん……空いてないですね…」
「そうだね…」
3人で昼ご飯の置かれたトレーを持って、立ち尽くしていた
そりゃ空いてないよね…
日当たり良くて、温かいし
「あ!
ほら、女ばっかりのところ見て」
都さんは何か思いついたように、ある方向を指差した
そこには、もう食べ終わって、話をしている女の子達の席だった
「あいつら退いてくれねぇかな」
「そうですね…」
「ふっふっふっ……」
不気味に笑う都さん
ちょっと……いや、かなり怖い…
「なにキモい笑い方してんだよ」
「キモいとは失礼な!
良い考え思いついたから!」
笑顔で都さんは言うが、なんか怖い…
「簡単なことだよ
莉緒ちゃんと信也があの子達に席を譲るよう頼めば、大丈夫!」
「え……そんなの…無理じゃ…」
「もういいから!
試しに頼んでみてって」
背中を押され、とりあえずその席に向かった