地味少女の彼氏はイケメンハーフ!?
その叫び声は、自分に向けられたものではないと気付くと、少し気持ちが軽くなった
「信也さん、声援浴びてますよ
何か言ってくださいよ
私じゃ無理です」
こそっと信也さんに耳打ちした
「おまっ……、それ本気で言ってんのか?」
信也さんは信じられないようなものを見るかのような目をして、私に向かって言った
私はその質問に当たり前のように頷ぐと、盛大なため息をつき、もういい、と呆れたように呟く信也さん
私……そんなおかしなこと言ったかな?
ううん、別に間違ったことは言ってない
…………と思う
その後ちゃんと、女の子達は席を譲ってくれた
「流石2人共!
あたしが見込んだだけのことはある!」
「何様だよお前」
「はっはっはっ!」
そんな2人の会話を余所に、私はテラスの方に注目していた