地味少女の彼氏はイケメンハーフ!?
「莉緒、都
見学していいって」
交渉は成功したようだ
「信也さん、すいません
度々迷惑かけて……」
「気にすんな
こんなの莉緒のするモデルの代償としては、全然足りねぇよ」
「そうだよ莉緒ちゃん
早く行こ行こ!」
都さんは私の腕を引っ張って、部屋に入った
そこには、まっすぐ真剣な目をした……
愛ちゃんの姿があった…
愛ちゃんは手際よく、マネキンの髪を切っている
何もわからない私が見ても、愛ちゃんはずば抜けて上手いとわかった
「すごい………」
また涙が出そうになった…
でも、こんな人がたくさんの居るところで泣けない
私は必死で我慢しながら、愛ちゃんの姿を見ていた
「どうでしょうか、桑野さん
よかったら、何かご指導ください」
ここの先生が信也さんに頭を下げて言った