地味少女の彼氏はイケメンハーフ!?
「莉緒…っ」
「渚くん、おつか……」
おつかれと言う前に、渚くんに抱き締められた
「莉緒不足で死ぬかと思った…」
「な、何言ってんの?
大袈裟だよ」
渚くんは本当に疲れてるみたいだった
それは当然だ
ただでさえ嫌だった接客を延長されたんだから
いつもならこんなとこで、抱き締められたらすぐに離れるけど、疲れてるみたいだから、背中をポンポンと優しく叩いた
「渚くん着替える?
それともそのまま?」
「んー……面倒だから、このベストだけ脱ぐ」
「もう大丈夫?」
「うん、それじゃ一緒に回るか」
身体を離して、まっすぐ私を見て聞いてきた
私は一緒に回れることに嬉しくなって、自然と笑顔になって応えた
私達は手を繋いで、教室を出た