Q.これはセクハラですか?A.いいえ、愛情表現です【BL】
「指、痛めちゃいましたか?」
ちょっと眉を下げ、彼は俺を見ている。
「いや、大丈夫だ。大した事無い」
そう言いながら、俺も彼を見返す。
「すみません、驚かせて……」
珍しく落ち込んでいる様子だ。
そう思ったのもつかの間、
何かを思いついたようで、
下げ気味だった顔を上げた。
「そうだ!冷やした方がいいですよね!」
「……大丈夫だ」
コロッと変わった表情が、
今度は張り切っているようだから
俺はもちろん遠慮した。
「駄目ですよ、ちゃんと手当てしないと」
そう言った益田は、
まだ残っていたかき氷を口に含んで、
それから俺の手首を掴んで、指も口内へ。