夏の名前
第2章 新しい生活へ
「ただいまー。」
まだ引っ越しが終わってなくて
ムンムンした熱いが充満する家へて帰る。
「おかえり。早く部屋の片付けしなさいね。」
キッチンの方から母の声だけが聞こえて来る。
「はーい。」
二階建てのこの家は
一階に父と母の書斎、寝室、キッチン、リビング、お風呂等が備わっており
二階にお兄ちゃんたちと私の部屋がある。
玄関に靴があったので
お兄ちゃん二人はすでに帰宅してるらしい。
私はさらに熱気を感じながら
二階へと上がった。