宛名のないラブレター


「なんでごめんなんて言うんだよ・・・」

「ごめんね、ごめんね・・・」


言うなよ、ごめんなんて言うなよ



「俺は。ぃって欲しくなぃんだょ・・・。」


「・・・ぅん。」


やばい、聞かれたのか?


朱里は気まずそうに口を開いた。

「でも、夢だから・・・・。」


分かってる。


咲夜は泣き顔の事なんて忘れて朱里の方を見た。
自分が今どんな顔してるかなんて知らない
知りたくない
きっと醜いんだろうな


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