宛名のないラブレター


寒い冬。
手も足も体全体が冷えても尚、
俺の心はもっと冷えてた。

チクンチクン。

(いてぇ・・・。)



あの日から俺は手紙を書き続けている。
宛先もないのに届くわけない。

自分の名前もかかない、相手のなまえも書かない。
処分されるだけの手紙





俺は、声を出して泣いた。



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