宛名のないラブレター


あいつが去る日まであと6日。

――俺はこの残り数日を大切に朱里と過ごそうと決めた。

「なぁ、お前の1週間俺にちょうだい?」

好きは言えないくせになんでこんな言葉は言えちゃうんだろう。
あいつは照れたように周りをキョロキョロしながら「いいよ」と呟いた。


その時の君の顔はいまにも泣きだしそうだった。



なんでお前が泣きそうなんだよ。
俺のほうが泣きてぇんだよ・・・・・ばかやろぉ・・・。





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