夢地図
「地図をみてるんじゃないよ、おっちゃん」

笑いながら、アーシェが主人と目を合わす。

カウンターに軽く肘を着いて片手を頬に添えると、もう片方の手の指先で、得意げに主人を手招きした。
その仕草が、あまりにも愛らしくて、主人が思わずプっと噴出した。
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