ー孤独な最強姫ー
美「あっ、あれ可愛い。」



私が指差したのは、蝶のネックレス。



とっても可愛いから、一番に目がいった。



海「よし、お兄ちゃんが誕生日プレゼントに買ってやるよ。」



美「本当に?!やったー!!」



こうして、私は浮かれ気分で店を出た。



すると、前からいきなりナイフを構えた男が走ってきた。


そのとき、街灯に反射して、龍の指輪が見えた。



私は動けずに突っ立っていると、いきなり横に押された。


そして顔をあげると、ナイフが突き刺さったお兄ちゃんが立っていた。



お兄ちゃんは私の方を向き、微笑んだ。



海「…美波……泣くな……ずっと笑ってろよ……俺は……お前の笑顔が…大好きだ……。」



そして、お兄ちゃんは死んだ。



私を庇って……。



このとき、私が出かけようと言わなければと、何回思っただろう。



何度、復讐しようと思ったことだろう。



私があの時見た龍の指輪は、青龍の幹部以上の証。



青龍が憎かった。



それと同時に、私自身も憎かった。



私は強くなりたいと、黒蝶に入り、トップになった。



青龍に復讐しようと、何回もしたがやめた。



復讐は、なにも生まないと思ったから。



それに、支えがあったから。



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