ー孤独な最強姫ー
こんなところにいるのも胸くそ悪いから、屋上にでも行こうかしら。



―――――……


やっぱり、屋上はいいわ〜。


風が気持ちいい。



ガチャ



なんで、あたしの居るときに、いつも人がくるんだろう。


しかも、佳奈だし。



私は無視した。



すると、佳奈から話し掛けてきた。



佳「あの裏サイトの画像。あれ、あなたがやったんでしょ??」



美「なんで??」



佳「調べてもらったのよ。青龍の人にね。私は青龍の姫だから。」



美「ふ〜ん、そうなんだ。確かに、やったのは私だよ。それがどうかしたの??」



佳「ツ…なんで??」



美「なんでだろうね。」



佳「あなた、私に青龍がいること忘れてない??あんたなんか、すぐやれるのよ。あの画像やったのも私が羨ましいからでしょ。この可愛い私が。凡人の考えよね。」



美「………。」



佳「あら、図星なの。ていうか、あんた目障りなのよ。そういう妬みって、気持ち悪いのよね。それにあんた、誰にも必要とされてないじゃない。」



美「………。」



佳「くれぐれも気をつけなさい。これ以上、何かしたらただじゃおかないから。」



そういって、佳奈は屋上から出ていった。



私はというと、俯いて笑いを堪えるのに必死だった。



あいつ、何言ってんの。馬鹿じゃない?



気持ち悪い?目障り?こっちの台詞なんだよ。



しかも、私が必要じゃないって?お前に言われたくない。


私の中で、新たな気持ちが生まれた。



佳奈を消したいと。



これが『殺意』ということは、自分でも理解していた。




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