ー孤独な最強姫ー
でもね、今の私から復讐を取ったら、何も残らないんだよ。



生きる価値がないんだ。



それに、私もう疲れちゃったよ。



お兄ちゃんに会いたい……。


皆ごめんね…。



せっかく、皆が支えてくれるって言ったのに。



本当にごめんね。



美「私には、生きる価値がないから……。どうせ、復讐が終わったら死ぬつもりだったんだ。復讐はもうやめた。だから、次は私の番。さようなら。そして、ごめんね。」



涼「美波ー!!」



私は、ナイフを力一杯刺した。



倒れる瞬間、涼に支えられた。



涼「死ぬなよ、美波…。俺、まだお前に言ってないことある。だから、死ぬな。」



美「…言い…た…いこと??」



涼「お前が好きだ。」



えっ??



涼が私を??



薄れていく意識の中、そんなことを思っていた。




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