ねむたい、ぬくもり
「えー、高い部屋しか残ってねーじゃん。」
無駄に大きい声で、そいつはそう言うと
しょーがねー、といって
バン、とパネルをたたいた。
選んだ部屋は、ピンク基調の可愛らしすぎる部屋。
あんまりにもそいつのイメージとは遠くて、思わず軽くふきだす。
「なんだよ、文句ある?」
「別に」
チラ、とこっちをみて言われたので
慌てて否定。
結局、あたしはさっきの男と
ラブホ街へと逆戻りしていた。
「うわー、ちょーだせー!」
パネルで見たよりも、部屋は激しくピンクだった。
部屋に入るなり、服を脱ぎだす男。
おまえはおサルさんか、とそれをみてため息を吐きながら
男に背を向けて、ベッドの端っこに座った。
「おい」
呼ばれたので、首だけで振り返ると
すでに男は全裸だ。
もう一度呆れる。
同時に、ついてきたことを後悔した。
だけど、ついてきたのはあたしの責任。
中だしとか平気でしそう、この男。
頭の中で次の生理予定を確認しながらそんなことを考える。
「服、ぬげよ」
あたしの隣に腰をかけると、あたしの顔もみずにそう言い放つ。
はいはい、とあたしは自分の洋服に手をかける。
とは言っても、さすがに全部脱ぐのはきがひける。
下着だけを残して、あたしは手を止めた。
そしてそのまま立ち上がる。
「シャワー、あびてくる」
そういった瞬間、そいつの腕がのびてきた。
腕中の、入れ墨。
マリアだ、
そう思った瞬間、ベッドに押し倒された。
無駄に大きい声で、そいつはそう言うと
しょーがねー、といって
バン、とパネルをたたいた。
選んだ部屋は、ピンク基調の可愛らしすぎる部屋。
あんまりにもそいつのイメージとは遠くて、思わず軽くふきだす。
「なんだよ、文句ある?」
「別に」
チラ、とこっちをみて言われたので
慌てて否定。
結局、あたしはさっきの男と
ラブホ街へと逆戻りしていた。
「うわー、ちょーだせー!」
パネルで見たよりも、部屋は激しくピンクだった。
部屋に入るなり、服を脱ぎだす男。
おまえはおサルさんか、とそれをみてため息を吐きながら
男に背を向けて、ベッドの端っこに座った。
「おい」
呼ばれたので、首だけで振り返ると
すでに男は全裸だ。
もう一度呆れる。
同時に、ついてきたことを後悔した。
だけど、ついてきたのはあたしの責任。
中だしとか平気でしそう、この男。
頭の中で次の生理予定を確認しながらそんなことを考える。
「服、ぬげよ」
あたしの隣に腰をかけると、あたしの顔もみずにそう言い放つ。
はいはい、とあたしは自分の洋服に手をかける。
とは言っても、さすがに全部脱ぐのはきがひける。
下着だけを残して、あたしは手を止めた。
そしてそのまま立ち上がる。
「シャワー、あびてくる」
そういった瞬間、そいつの腕がのびてきた。
腕中の、入れ墨。
マリアだ、
そう思った瞬間、ベッドに押し倒された。