大地くんの天気予報


「……」


オレとキヨちゃんは、思わず顔を見合わせた…。


すると、キヨちゃんは、ゆっくりとシブヤさんの隣に腰を下ろして言った…。


「…カッコ悪くなんかないよ」


「…ハァ?」


シブヤさんは、赤くなった目をチラッとのぞかせて、キヨちゃんを睨んだ…。


「…僕、男の子だもん。女の子の渋谷さんに、僕が適うわけないじゃない」


「……」


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