大地くんの天気予報
転校生のその風貌に、教室中が騒めいていた。
「え…?すっごい美人…!」
「でも、男子…?女の子みたい…」
「てか、女の子なんじゃねぇの…?ホントに男子かよ…?」
ボソボソとつぶやき合う皆に向かって、先生は言った。
「はいはい、静かに~!では、自己紹介をしてもらいましょう」
そう言って先生は、まず黒板に転校生の名前を大きく書き始めた。
…鈴
…木
…清
…風
…鈴木、清風?
「ハイ!では、ご本人から一言どうぞ!」
先生がそう言うと、転校生は口を開いた。