大地くんの天気予報
「…新しい学校入ったばっかりで、わからないこといっぱいあると思うから…、あなたたち、この子にいろいろと教えてあげてね…」
「…あ、ハイッ!もちろんです…!」
陽ちゃんが元気良く返事をすると、絢姉さんはクスリと笑った。
そして、続けて言った。
「…昔はねぇ、よく私が一緒に遊んであげてたの。…おままごととか、お人形ごっことか…、女の子のするようなことばっかり。…だから、あなたたちみたいな元気な男の子のお友達ができて、良かったわ…」
そう言うと絢姉さんは、相変わらず無表情のまま座っている大ちゃんの方に目をやった。