大地くんの天気予報


「お~、君たち、フウカちゃんのお友達か~!」


キョトンとしている私たちに、永作先生が説明をしてくれた。


「…ほら、この人、この前言った私の伯父さん!清風くんの知り合いの!」


私は、あ~!と納得した表情を浮かべた。


「あ、どうも、初めまして…!私たち、清風くんと同じ学校で…」


「アンタたちも来てくれたんなら、清風くんも、ホントすっごく嬉しいでしょうね~ッ!…この伯父さんはね、この寿々喜流の後援会長をやってるの!それで私も今日の舞台のこと聞いて、ぜひ見てみたいから一緒について来ちゃったわけよ~ッ!」


まるで子供のように、ウキウキしながら話す永作先生…。


けれども、迷子の子犬みたいな顔をして隅の方で固まっていた私たちは、知っている人がいてくれたことで、とてもホッとした…。


私たちは、永作先生と一緒に行動させてもらうことにした。


< 249 / 419 >

この作品をシェア

pagetop