大地くんの天気予報
「…あ、初めまして、…佐藤大地です」
「…は、初めまして…!高橋優雨です…!」
「…おぉ、キミがダイちゃんかぁ…!清風から話は聞いてるヨ!なかなかの男前じゃないかぁ、ダイちゃん…!それで、このカワイイ女の子は…、ユウちゃん?」
そう言って、ユウちゃんをまじまじと見つめるカザミネさんに、ユウちゃんは、少しドキッとしたように顔を赤らめながら答えた。
「…あッ、ハイ…!あの、私は、三人とはクラスは違うけど、大地とは幼なじみで…、それであと、美術部なんで、顧問の永作先生から、清風くんや風嶺さんのお話は、伺っておりました…!」
緊張したようにそう話すユウちゃんに、カザミネさんは笑みを浮かべながら言った。
「そうだったんだぁ…。まさか、女の子もいるとは思わなかったから…!ユウちゃんかぁ、キミ、カワイイねぇ。アタシ、めっちゃタイプだよ…」
「えッ……」
男勝りなカザミネさんにそんなふうに言われて、ユウちゃんの顔が更にカーッと赤くなっていくのがわかった…。