大地くんの天気予報


そうして、オレたちとひと通り挨拶を交わし合うと、カザミネさんは後ろに控えていた三人の男の人たちに向かって言った。


「おい、アシダ!モチダ!イイダ!」


「へいッ!!」


「何か適当に、自販機でいくつか飲み物買ってきて。1分以内に」


「はッ…、わかりました…!!」


そう言って、なんだかイマイチ冴えない感じの三人組は、足早に楽屋を出ていった…。


「…カ、カザミネさん、あの人たちはいったい…?」


オレがポカンとしながら聞くと、カザミネさんは何食わぬ顔でサラッと答えた。


「ん?あれは、アシダとモチダとイイダ。まぁ、アタシのお手伝いさんみたいなモンかな…!」


…お手伝いさんというより、完全にシモベみたいだったような…。


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