大地くんの天気予報
「…オレ、余計なことしちゃいましたかね…」
オレがうつむきながらそう言うと、カザミネさんはオレの肩をポンポンと叩きながら言ってくれた。
「…んなことないよッ!ヨウちゃんが、清風のこと本当に思ってくれてるのは、事実なんだからさ…!」
カザミネさんは、椅子に大きく寄りかかって、長い足を組み直した。
「…カザミネさん。…あのアヤさんって人は、どうしてキヨちゃんに冷たく当たるんでしょうか…。キヨちゃんがキレイで注目を浴びてるから、嫉妬してるんでしょうか…」
カザミネさんは、ん~、と少し考えるようにしてから言った…。
「…ただの嫉妬だけだったら、ラクなんだけどね…」
「…え?」
オレは、その言葉の意味がよくわからなくて首を傾げた。
「…それって、どういう意味ですか…?」
少し黙ってから、カザミネさんは言った。
「ん~…。いや、何でもないヨ…!ヨウちゃんに心配させちゃうようなことじゃあ、ないからさ…!」
「……」