大地くんの天気予報
…その後ろから、大ちゃんもやってきた。
大ちゃんは、適当に走ったり、走らなかったりしていたけれど…。
「清風、お前、けっこう体力あるんだな…」
華奢で弱々しいイメージを与えてしまいがちな僕は、ほんの少し、得意気な笑みを浮かべながらうなずいた。
「うん…!やっぱり、体が資本だからね…!」
「…お前なんかに、負けるか」
僕がそう言ったのに対し、大ちゃんはフンッ!と鼻を鳴らしてそう言い捨てると、僕たちを追い抜いて、さっきまで出していなかったスピードで走っていってしまった…。
「あぁ~、ダイチ…!!よ~し、負けないぞ!!行こう、キヨちゃん…!!」
そう言いながらも、やっぱり早歩きぐらいのスピードで精一杯の陽ちゃん…。
…そんな二人の姿を見て、僕は笑った。