大地くんの天気予報
清風は、近くのカウンターに設置してあるハサミでそれを半分に切り、嬉しそうに片方を俺に渡した。
「はい!大ちゃんの分…!」
「…いいよ、俺は…」
「そんなこと言わないで、記念にお互い、持っておこうよ?…ハイ!」
「…何の記念だか」
俺は、しぶしぶそのプリクラを受け取った。
清風は、嬉しそうに何度も何度もプリクラを見つめては、ニコニコと微笑んでいる…。
そんなに大事にされたら、俺も大事にしなきゃいけなくなるじゃんか…、そんなことを思いながら、俺も苦笑いを浮かべて、折れないように、財布の中にしまった。