大地くんの天気予報
…俺も決して得意なわけではないが、清風よりは絶対に上手くいく自信があった。
「…あの白いウサギでいいんだな?」
「う、うん…」
俺は、そのウサギに全神経を集中させて、機械を動かした。
すると、ほんの少し、ウサギが浮かび上がった…。
「あぁ…!!」
清風が目を見開いて言う。
しかし、クレーンが上がりきったところで、虚しくポトッと落ちてしまった…。
「…あぁ~、残念…!」
「いや…、今ちょっと動いたおかげで、今度は絶対取りやすくなったぞ…!よし…」
そう言って、俺は構わず百円玉を投げ入れ続けた…。