大地くんの天気予報


「そうそう、そんなことよりエイサクさん、約束のア・レ…!どうなってるの?」


また媚びるような口調で、絢姉さんがエイサクさんに言った。


「あぁ、アレな…!いや、お待たせして悪かった、今度必ず持って来るよ」


「…もう、絶対ですよぉ?」


「…何なんですか?アレっていうのは…」


二人の会話を聞いて、母さんが尋ねた。


「いやぁ、実はね…」


そう話し始めるエイサクさんの口をさえぎるようにして、絢姉さんが言った。


「見てのお楽しみですぅ!ねぇ?エイサクさん…」


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