大地くんの天気予報


「そ~いえばさ、昨日、隣の大地くんのクラスに転校してきた子って、もんのすっごい美人らしいよ?」


「…え、そうなの…?」


「…動揺してる?」


意地悪く上目遣いに私を見つめるヒカリ。


しかし、すぐにニカッ!と笑って言った。


「だぁ~いじょ~うぶッ!…その転校生、男の子だから」


「…へ?男の子?」


「うん。すっごい美人の男の子が来たって、噂になってるよ。ちなみに私もチラッと見てきたし」


「…そうなんだ。…で、どうだった?」


「うん、確かに超美人だった。いわゆる美少年ってやつ?…でもなんか、おたくの幼なじみの大地くんが、その子に向かって何やらキレてたよ?」


「え?キレてたって…、どういうこと?」


「私もよくわかんないけど、昨日の放課後、隣の教室見にいったのね。そしたら大地くんがその子に向かって、恐~い顔して何か言ってた…」


ご飯をモグモグし、お茶を飲み込みながらヒカリは話した。


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