大地くんの天気予報
…何か言えよ。
気まずいじゃんかよ…。
俺は、無理矢理話を変えた。
「…何で来たの?」
「…あぁ、…うち、このすぐ近くだから…。ちょっと散歩に…。佐藤くんこそ、学校終わってからずっと、まだここにいたんだ…?」
「…別に家帰ってもやることねぇし。それにここ、俺の場所だから」
そう、それも俺が勝手に決めたことだけどな。
「…となり、座ってもいい?」
「……」
何だよ、この流れ…。
「…別に、座れば?」
俺はそっけなく言った。