大地くんの天気予報


「…あッ、永作先生…!!良かった!オレたち、永作先生に会いに来たんです!!ねッ、キヨちゃん!」


そう言ってオレは、後ろに控えていたキヨちゃんを前に押し出した。


…それを見ると、永作先生は既にすべてを理解している様子で、パッと顔を明るくして言った。


「…あぁッ!!もしかして、あなたが鈴木清風くん…!?キャーッ!!会いたかったァーッ!!」


そう言って、永作先生はいきなりこちらへ駆け寄って来ると、思いっきりキヨちゃんの体を抱き締めた…!!


「……!!」


ビックリしているキヨちゃん…。


オレはすかさず永作先生に言った。


「ちょ、ちょっと先生!!やめて下さい!!セクハラですよッ!?キヨちゃんが可哀想ですッ!!」


すると永作先生は、「あぁ、ゴメンゴメン…!」と言って手を放し、照れ笑いした…。



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