各駅停車 ~あなたに会いたくて~【短編】
何か言わなくてはと思いながらも、どきどきするあまり、声を出せずにいると、再び彼の方から話しかけてきた。
「おととい、遅刻しなかった?」
「えっ・・・?」
おとといというのは、あの日のこと。
あたしがキーホルダーを拾って、彼を追いかけて、届けた日・・・。
「えーっと・・・、うん・・・。」
あたしは曖昧な返事をした。
「ごめん。ぼくのせいで。」
涼はすまなそうな顔をした。
「ううん、全然いいの!気にしないで!」
あたしは慌てて言った。
「うん。」
涼はうなずいた。
「おととい、遅刻しなかった?」
「えっ・・・?」
おとといというのは、あの日のこと。
あたしがキーホルダーを拾って、彼を追いかけて、届けた日・・・。
「えーっと・・・、うん・・・。」
あたしは曖昧な返事をした。
「ごめん。ぼくのせいで。」
涼はすまなそうな顔をした。
「ううん、全然いいの!気にしないで!」
あたしは慌てて言った。
「うん。」
涼はうなずいた。