各駅停車 ~あなたに会いたくて~【短編】
卒業式の朝。


涼と会える最後の日。



あたしは決意を胸に、各駅停車の列車に乗った。



ポケットの中には、一通のラブレター。



今時、ラブレターを渡すなんて、ちょっと時代遅れかもしれないけれど、他の人たちも乗っている列車の中で想いを伝えるには、この方法が一番いいと思った。


手紙の最後には、あたしの携帯電話番号を書いておいた。


もしもあたしの気持ちを受け入れてくれるなら、彼はきっと連絡してくれるはず・・・。



あたしの想いがつまったこのラブレター。


どうか彼の心に届きますように・・・!




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