各駅停車 ~あなたに会いたくて~【短編】
あたしの心臓がどきどきと激しく脈打つ。
気持ちが焦る。
早く・・・。
早くしないと・・・。
けれどもあたしの気持ちとは裏腹に、あたしの手は動こうとはしない。
涼はあたしのとなりから立ち上がると、あたしにそっと手を差し出した。
「大学で、絵をがんばれよ。」
涼はそう言って、優しく微笑んだ。
「うん・・・。涼くんもがんばってね・・・。」
あたしはポケットから手を出し、差し出された涼の手を握った。
「じゃあ、元気でな。」
「うん・・・。さよなら・・・。」
気持ちが焦る。
早く・・・。
早くしないと・・・。
けれどもあたしの気持ちとは裏腹に、あたしの手は動こうとはしない。
涼はあたしのとなりから立ち上がると、あたしにそっと手を差し出した。
「大学で、絵をがんばれよ。」
涼はそう言って、優しく微笑んだ。
「うん・・・。涼くんもがんばってね・・・。」
あたしはポケットから手を出し、差し出された涼の手を握った。
「じゃあ、元気でな。」
「うん・・・。さよなら・・・。」