ミッドナイトレイン
あたしのグラスに手を伸ばすとニッコリと笑って、氷を継ぎ足して焼酎を作って
ホラ、とあたしに差し出した。
「はい、かんぱーぃ!!」
ケイコがそういってグラスを掲げる。
あたしも、敦君も自分のグラスを掲げて、空中でグラスを合わせた。
それからどれだけ時間がたっただろう。
お酒はガンガン進んで、すっかり盛り上がっているうちらを見かねたマスターが
「あとは好きにして良いよ、閉じまりだけはよろしくね奏ちゃん」
と、店をでて
それでもまだくだらない話で盛り上がった。
二本目の焼酎のビンが空になりかけたころ、気が付いたらトイレ、と席をたったケイコがソファーに寝転がり、規則正しい寝息を立てはじめて
時計をみたら二時ちょうど。
あたしと敦君は、バイト先にいる一つ年上の先輩2人が付き合ってるとか付き合ってないとかの話で盛り上がっていた。
すると、会話に割り込むように携帯から着信を知らせる音が響く。
「あ、やば。オヤジだ。ごめ、ちょっと電話してくる」
「大丈夫?」
「全然平気。いつものことだし」
苦笑しながら席をたって、店の外へでた。
外は相変わらず雨で
雨の日特有の匂いがゆっくりと鼻を掠める
電話の向こうの父親に、バイトの友達と飲んでることを伝えて電話をきり
まだまだ沢山雨を含んでそうな真っ黒な空を見上げた。
「・・・そして2人とも寝てるしね」
店内へと戻ると、カウンターは無人で
いつのまにか敦君までソファーで寝息を立てている。
もう一度時計を確認する。
洗物をして一通り片付けたら、起こしてタクシーに乗せよう
そう考えて、とりあえず飲み散らかしたカウンターの片付けにかかった。
ホラ、とあたしに差し出した。
「はい、かんぱーぃ!!」
ケイコがそういってグラスを掲げる。
あたしも、敦君も自分のグラスを掲げて、空中でグラスを合わせた。
それからどれだけ時間がたっただろう。
お酒はガンガン進んで、すっかり盛り上がっているうちらを見かねたマスターが
「あとは好きにして良いよ、閉じまりだけはよろしくね奏ちゃん」
と、店をでて
それでもまだくだらない話で盛り上がった。
二本目の焼酎のビンが空になりかけたころ、気が付いたらトイレ、と席をたったケイコがソファーに寝転がり、規則正しい寝息を立てはじめて
時計をみたら二時ちょうど。
あたしと敦君は、バイト先にいる一つ年上の先輩2人が付き合ってるとか付き合ってないとかの話で盛り上がっていた。
すると、会話に割り込むように携帯から着信を知らせる音が響く。
「あ、やば。オヤジだ。ごめ、ちょっと電話してくる」
「大丈夫?」
「全然平気。いつものことだし」
苦笑しながら席をたって、店の外へでた。
外は相変わらず雨で
雨の日特有の匂いがゆっくりと鼻を掠める
電話の向こうの父親に、バイトの友達と飲んでることを伝えて電話をきり
まだまだ沢山雨を含んでそうな真っ黒な空を見上げた。
「・・・そして2人とも寝てるしね」
店内へと戻ると、カウンターは無人で
いつのまにか敦君までソファーで寝息を立てている。
もう一度時計を確認する。
洗物をして一通り片付けたら、起こしてタクシーに乗せよう
そう考えて、とりあえず飲み散らかしたカウンターの片付けにかかった。